耳鳴りは高齢の方に多いのは確かですが、最近では30代や40代といった若い人もおられます。耳鳴りには自覚的な耳鳴りと他覚的な耳鳴りがあります、実際に音が無いのに音が聞こえてしまうのが前者、自分の血液の音や筋肉の収縮音などが聞こえてしまうのが後者です。
聞こえる音は、ジージー、キーン、ザーザーなど高い音から低い音まで人により様々です。よく金属音やせみの鳴き声などと表現されたりします。
原因は耳の病気によるものを除けば、耳の周りの血液の流れの乱れ、動脈硬化、疲労やストレス、加齢などと考えられますが最近は難聴との関連性も指摘されています。簡単に説明すると難聴により、脳は音をもっと聴こうとして感度をあげる、その為普通聞こえていない音まで認識してしまうという事です。
実際私どもの治療では、耳鳴りの方への治療は、耳周りの血流の改善や音を伝える耳小骨、音を電気信号に変える蝸牛という箇所の活性化、その他脳全体の興奮を鎮める治療など織り交ぜて行います、つまり難聴の改善も行うわけです。
若くて耳鳴りがある場合はストレスの影響や、やはり難聴(イヤホンの使い過ぎなど)を考慮したほうがいいように思います。