当院におみえに成る、御老人の男性が「手が痛い」との症状をうったえておられました。何回か施術する内、皮膚のかゆみが強い(昔から時々かゆくなった)というお話もあり、痛いと言われる表現の意味している状態が必ずしも私の経験的に認識している痛みとは同じでないのかもしれないと感じた。
人は主に言葉でコミュニケーションしておりますが、同じ単語であっても経験の違いでイメージしている内容が多少違っている事を知っていなくてはいけないと思います。特に、年齢や地域の違い、男女差などで、そこにギャップがあるのかもしれません。
先の患者さんの話に戻りますと、「痛い」といわれる状態が、強いかゆみを意味している可能性もあります、若干認知症の傾向もありますので聞いても「よくわからない」といわれてしまい、こちらが察していくしかないのですが、〝言葉の表現は人それぞれだ″と感じたケースです。