2015年7月 のアーカイブ

トランス脂肪酸

2015年7月16日 木曜日 投稿者:nobu

FDA(米食品医薬品局)は2018/6月までにトランス脂肪酸を食品添加物から全廃すると発表しています。

トランス脂肪酸は、かねてより心臓病や肥満との関連が指摘されており米国では控える動きが広がっていたわけで、ついに全廃となるようです。

トランス脂肪酸はマーガリンショートニングファットスプレッドなどパン、菓子、ケーキ、インスタント食品、オーブン食品などに幅広く使用されています。今回の全廃による食品産業への影響はかなり大きいのではないでしょうか、まあそれは米国の話ですが。

日本ではトランス脂肪酸の摂取量が少ないとの理由で現段階で規制は無いようですが、個人レベルで上記のような食品を多く摂っている人もかなりいると思います。

私的には、基本的に加工食品でなく、生の食材から作る手料理を食す事や加工物でも使用原材料を見て確認する様にしています。ただ、あまり神経質になるとストレスですので、トランス脂肪酸はなるべく避けるという程度です。

食事の内容は健康に大きなウエートを占める要素ですので嗜好に執着せず、変えるべきは変えていくスタンスも大切かと考えます。

慢性腰痛

2015年7月14日 火曜日 投稿者:nobu

先日のNHKスペシャルをご覧になった人は多いのではないでしょうか、原因不明の長引く慢性腰痛の原因の一つとして、脳のDLPFCという部位の活動低下が疑われるという内容でした。そしてその対策として、痛みへの恐怖を和らげる為のビデオを見せる事や反る動作を行う事、専門家の認知行動療法をうけるなどがありました。

DLPFCは以前うつ病の原因部位としてもクローズアップされておりました。脳の左前にある背外側前頭前野というのが日本語ですが、うつ病でもこの部位が活動低下しているようです。

もう一つ脳にある、痛みを和らげる部位として側坐核という場所の活動低下も指摘されておりますね。

当院でも数年前から慢性痛の患者さんに対しては頭部の気功の施術も行っています、頭がスッキリするとか疲れがとれたなどの感想をいただきますが、実は患部の痛みの緩和にも役立っているのです。

 

最適な睡眠とは

2015年7月6日 月曜日 投稿者:nobu

GUM13_CL10029先日、睡眠に関する専門の医師の講演を聴いてきた。眠れない事にとらわれすぎないで、病院に行く前にまず生活習慣を見直す事の重要性を感じる内容でした。

  • 睡眠ホルモンのメラトニンは夕方から出始めるので夕方(3時位)以降に寝すぎると夜が眠れなくなる
  • 昼寝を30分程度行う事はおすすめ、但し布団でなく椅子やソファーなどで。
  • 寝る前にテレビやスマホなどの光を目に入れすぎない、特に最近のLEDはかなり強い光となるので控えるのが肝要
  • 体温低下によって眠気がくるので風呂に入る時間を寝る時間の1~2時間前に調整してみる
  • 布団に入るのは眠くなってからとする(布団の中で眠れず悶々としている時間が長いと不眠になりやすい)
  • 朝起きたら目にしっかり光をいれる

まずは上記のような注意点を見直してみることが大切です。睡眠の質が低下することは他の病気の原因にもなっているといわれますので日々の快眠につなげたいものです。

最後に睡眠薬の話も色々ありましたが、即効性を求めるあまり簡単にそれに頼ることは避けるべきということです。できることならまず習慣の改善の工夫からですね。